
ジョーン・クラーク (1917年~1996年) は、暗号解読者で、
第二次世界大戦時にドイツ軍が使用したエニグマ暗号機の解読者
として活躍した。英国政府通信本部 (GCHQ) の主要な暗号
専門家の一人であり、数学的才能を活かしエニグマ解読に
貢献。ロンドン生まれのクラークは、ケンブリッジ大学で数学に優れていたが、性別を理由に学位を拒否された。1940年にイギリスの暗号解読の中心地であるブレッチリー・パークに招かれ、ハット 8でアラン・チューリングと共に暗号解析を担当し、バンブルリズムという統計的解読法の数少ない専門家の一人となった。ドイツ軍の暗号解読に成功し、連合軍の被害を大幅に軽減した。1944年にハット 8の副部長になり、戦後もGCHQで暗号解析を続け、1977年に退職。1996年、オックスフォードで死去。
死後に戦時暗号解析の先駆者として評価された。