
エルジュビェタ・ザヴァツカ (1909年~2009年) は、連絡将校、
使者、降下部隊員や教授として活躍し、「Zo」の暗号名で知られ
ていた。ポーランドのトルン生まれのザヴァツカは数学を学び、
女性軍事訓練組織 に参加。1939年、ポーランド勝利奉仕団
に加わり、シレジア地方で抵抗組織を構築。ドイツ語を活かし、
ヨーロッパ各地で情報を運び、ポーランド亡命政府に貢献した。
1943年、オペレーション・ネオン4でポーランドに降下し、316人
の「サイレント・アンシーン」(静寂無影)部隊の中で唯一の女性
となった。ワルシャワ蜂起では負傷者の支援や兵士の脱出を援助した。
戦後、彼女は共産主義の当局によって投獄されたが、教育活動を続けた。釈放後、教育と研究を続け、1972年に博士号を取得。彼女は100歳を目前に亡くなったが、国内軍を讃える記録や史料を残し、豊かな遺産を築いた。